清光会とは

豊かな心でさわやかな生活を

誰でも人は皆歳をとる

社会福祉法人　清光会
理事長　大矢 直子

　人は生まれ成長し歳をとります。生まれたばかりの赤ちゃんは目もよく見えず、耳もよく聞こえません。
体もうまく動かせず食事は口まで持ってきてもらわなければ食べることもできませんし、排泄も一人で行えません。
しかしながら一日また一日と昨日できなかったことが今日出来る。今日できなかったことは明日できるだろうという日々を過ごし、ある一定の年齢になったところで今度は逆のことが起こり始めます。
すなわち、昨日できたことが今日できない。今日できたことが明日できなくなるかもしれない。お年寄りの心の中にはこういった不安と焦燥があると思います。
私たちはそのようなお年寄りに寄り添い、その不安を少しでも取り除くお手伝いをしたいと思っています。
　「人生100年時代」といわれる現在、健康的に歳を重ねる方も多くみられる一方、多くの病気を抱えていたり、一人で身の回りのことができない方の割合も増えています。
高齢化と同時に、少子化が加速するなか、一人で暮らす高齢者も増加しています。人が歳をとっても安心して暮らしていくためには医療と介護二つの分野のサービスが複合的に提供されることが重要であると思います。
私たちはこの考えのもと半世紀前より医療との連携とともに施設整備を行って参りました。

　現在、清光会では要介護認定を受けた方の日常を受け入れる施設として従来型多床室さわやか苑、従来型多床室（ユニット様式）新横浜さわやか苑の二つの特別養護老人ホームがあり、それぞれの施設の特徴に合わせてケアを行っています。
また、2025年には新しくユニット型特養リーエンデ白山を新設予定です。
清光会ではその他に横浜市より委託された今井地域ケアプラザ、仏向地域ケアプラザ、鴨居地域ケアプラザ、今宿西地域ケアプラザの４施設を運営しています。各ケアプラザは地域性を考えながら介護予防を含むケアプランの作成や介護予防事業の促進、並びに地域の皆様への福祉保健活動の拠点として地域活動・交流事業、居宅介護支援等地域に密着したサービスを行っています。
さらに、在宅で生活されている要介護者の方達の為に、さわやか苑と各ケアプラザの５施設にデイサービスを設けてあります。ここでは介護をする方がいない場合や介護者が多忙や高齢で介護をするのが難しい場合であっても、お年寄りが食事や入浴などの日常生活支援を受けながら交流やレクリエーションを楽しんでいただけます。
一方で、むしろお年寄りの方のお話、笑顔や笑い声が私たち自身に癒しの効果をもたらしてくれています。

福祉と医療を結ぶ
「あんしんネットワーク」

　当法人は高齢者を中心とした福祉事業を行っておりますが、姉妹法人である医療法人恵生会と連携し地域に根ざした包括的なケアと医療を行っています。
恵生会には主に急性期医療を担う２次救急病院の上白根病院、地域包括病院としてよりかかりつけ機能に特化した竹山病院、そして家庭復帰を支援する介護老人保健施設リハセンターさわやかがあります。
各施設にはケアマネージャーが配置されており、在宅、施設にかかわらず医療が必要な方について医療機関と介護との連携を速やかに的確に行っています。清光会と恵生会のネットワークが有機的に関わりあうこの仕組みはより切れ目のない連携を行える環境と言えるでしょう。
この「安心ネットワーク」は歳をとっても病気があっても介護者がいなくても地域の皆様に最適な選択をしていただけるよう皆様のお役に立てることを目標としています。また、私達清光会はお年寄りだけでなく、そのご家族、地域の方々に（そして職員にも）一つでも多くの笑顔を増やし、豊かな心で生活をさわやかに楽しんでいただけるよう今日もこれからも頑張ってまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。